今年は、広島に原爆が投下されてから75年目の8月6日を迎えました。

初めての試みとして、NHKのテレビ番組でも取り上げられていたNHK広島の企画Twitter上に展開されていることをご存知でしょうか?

それは、以下のハッシュタグ。

#ひろしまタイムライン

#もし75年前にSNSがあったら

あの日を体験した、中国新聞の新聞記者の一郎さん(32歳男性)、東京から緑井の病院に嫁いで来られた妊婦のやすこさん(26歳女性)などの当時の日記を元に、被爆前後に体験したことや見たことを伝えていくもの。

春から綴られた呟きからは、戦局や規制が厳しくなっていく中でも、それぞれの人とその周囲に前向きな日常があったことが感じられていましたが、やがて8月6日が近づいてくるほどに、フォローしている人たちにも緊張感が広がるように。

未来を知っている現代の人たちから、過去の3人に「8月6日は広島市内に近づかないで」などの返信が書き込まれる、時を超えた不思議な交流が生まれていきました。

そして迎えた8月6日当日。

府中町に住んでいた一郎さんは、激しい衝撃の後、広島市方面で上がった大きな煙を見て大変なことが起きたと感じ、取材に行かなければと広島市内を目指します。

やすこさんも診療所のガラスが飛ぶほどの衝撃を受け、煙を目撃した後、トラックで次々と運ばれてくる怪我人の対応に追われます。

それぞれが目撃したこと、体験したことが、75年後の時間軸に沿って刻々と呟かれ、リアルタイムで伝わってくる生々しさ。幅広い人にあの日に広島でどんなことが起こり、時間を追うごとにどんな惨状が広がったのかをより現実味をもって伝えるという意味では、非常に有効な取り組みになったと感じました。

もとにした日記が続く限り、もうしばらくツイートは続くそうなので、興味をもたれた方はそれぞれのタイムラインを追ってみてください。

 

これらのツイートで戦争について考えされられたのはもちろんですが、呟きに対する書き込みを見て他にも気付いたことが。

それは広島弁に対する馴染み感の違い。

広島で暮らしている自分には、彼らの呟きがすんなり伝わってきたのですが、他の地方の人には時々ニュアンスが理解しがたいこともあったようで。

もちろん、そうした疑問に対しては、きちんとネイティブ広島弁スピーカーの人たちがわかりやすい補足を加えてフォローしてくださっていました。

 

そんな中で最も「そこにひっかかるのか、違和感なくスルーしていた」と感じたのは、以下の呟き。

 

これに対して「女性でもわし言うんじゃ」と、リプライされている方がいて、「あっ、そうか。他の地方の方は驚くか」と気付いたのでした。

 

今でこそ少なくなったけれど、広島では子どもでも「わし」言いよるけん…。

という話を会議で持ち出したら

「私も今でも〝わし〟言うよ。〝わし〟の方が、するっと言いやすい時がある」

と賛同してくれたのは、アラフィフ女子。

しかし、それを聞いて生まれも育ちも広島の20代女子は、

「さすがにびっくりしました」と……。

テレビによって標準語が普及し、交通機関の発達で人の行き来が活発になった今、こてこてのネイティブ広島弁スピーカーの方が希少になってきているのかもしれません。

 

それでも、ドラマなどで広島出身でない俳優さんや女優さんが広島弁でセリフを喋っていらっしゃったりするのを聞くと、なんとなく引っかかりますよね。

それくらいには、広島弁が耳に馴染んでいる気がします。

以前、このコーナーで「広島弁」のことを取り上げた時に、リンクを貼ったapple製品説明の広島弁翻訳の方は、本当に素晴らしいネイティブスピーカー

全国のお茶の間で一番馴染みがある人としては、カープの試合の解説をしていた達川光男さんが挙げられるのではないでしょうか。

結構ひどいことや、あることないことも、広島弁だとするっと聞き逃してもらえるという利点(?)があります。

「ありゃあ、昨日、飲みすぎたんじゃろう」…みたいな(笑)。

 

さて、そんな新しい取り組みも見られた今年の夏は、夏祭りなどのイベントも中止だし、学校のプールもないし、夏休みも短いしで、何だか不完全燃焼気味。

けれどもそんな人々を楽しませようと様々な地域でサプライズ花火が打ち上げられたことが、多くの人の今年ならではの体験になりました。

地域の商工会や社会福祉団体の方が企画した町単位の小規模なものが多かったようですが、23日夜の宇品では約700発、しかも個人の方が私費を投じてくださったというのだから、本当に粋なサプライズです。

皆様も今年の夏ならではの思い出を、何か作ることができたでしょうか。

〈イメージフォト〉

 

トータテのメールマガジンが、TOTATE MAGAZINEという名前の今の形式のWEBマガジンになり、このコーナーが生まれて、遡ってみたらなんと10年が経過していました。

いつも会議で飛び出たよしなしごとを徒然なるままに綴ってまいりましたが、来月からマガジンのリニューアルにあたり、もう少し企業から発信したいことに絞っていくことになりました。

これまで、自由に書かせていただいたこの場と、読んでくだった皆様に、心より感謝申し上げます。

来月号からも「編集後記」として続けてまいりますので、引き続きよろしくお願い致します。

 


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